原付スクーターは、ほとんどチューブレスタイヤです。
チューブレスタイヤは、釘などが刺さってもすぐには空気が抜けないので、バイクショップやガソリンスタンドまでそのまま走って行き、修理してもらうことができます。
基本的にチューブレスタイヤのパンク補修は、刺さっている釘などを抜き、刺さっていた穴をならし、接着剤を塗布した粘着性の高いゴムを、穴に詰め込みふさぎます。
これは車でもバイクでも、チューブレスタイヤなら同じ作業、同じ道具でできるので、ガソリンスタンドでもできますし、もちろんバイクショップでもできます。
修理してもらうと、料金的には1,500円〜2,000円程度です。もし、バイクショップなどに引き取りに来てもらうと、その分の手数料もかかります。
また、チューブレスタイヤのパンク補修は、素人でも比較的簡単にできます。
ホームセンターやバイク用品店などに、パンク補修キットなどが売ってます。
大体3,000円くらいで4回分の補修用ゴムと接着剤、修理道具がセットになってます。これなら一回520円程度ですから、お得ですね。
デイトナ(Daytona) パンク修理キット(チューブレスタイプ) 74243↑ これが3,000円で購入できるパンク補修キットです。
走っていて釘が刺さったのがわかったら、すぐに補修ができるので、常にシート下の収納に入れておくといいかもしれません。
ただ、慣れないうちは、釘を抜いて補修ゴムを詰めるまでに空気が漏れてしまうので、できるだけ空気入れのある場所に行ってから、作業する方がいいでしょう。
それと、バイクショップやガソリンスタンドで補修するにしても、自分でパンク補修するにしても、あくまで応急処置としての補修です。
一箇所だけならほとんど問題ないと思いますが、3箇所以上パンク補修したタイヤは強度的に問題があるので、早めにタイヤ交換をしたほうがいいでしょう。
余談ですが、用品店などにおいてある、緑色のドロドロしたスライムという、パンク防止剤。あれはあまりオススメできません。
もしもの時も簡単パンク修理!GM社純正採用 タイヤがダメにならず、女性でも簡単SLIME【スライム】パンク修理キット!コンプレッサー付属【パンク修理】パンク防止剤はタイヤの中にどろどろのスライムを注入し、釘などが刺さっても瞬時に穴をふさいで、空気が抜けるのを防ぐものです。
しかし、チューブレスタイヤの場合、釘が刺さってもすぐには空気は抜けませんので、パンク防止剤の意味はほとんどありません。
また、チューブタイヤの場合も、釘が刺さってもすぐには空気が抜けないようになりますが、逆に空気が抜けないので刺さっているのに気づかず走り続け、チューブを修理不可能なほど傷つけてしまうことがあります。
以前バイクショップで働いていたとき、急ぎでパンク修理の依頼がありました。
オフロードバイクなのでチューブタイヤでした。タイヤを調べると釘などは刺さってません。どちらにしろチューブを取り出し補修しなければいけないので、バルブからムシをとったのですが、空気が抜けません。
??と思って、チューブを絞るとバルブから緑のどろどろしたものが出てきました。
スライムです。
こうなると補修はできません。スライムが内側から穴をふさいでいるから、水につけても空気が抜けている場所を特定できないんです。
ただ、スライムはあくまでパンク防止剤なので、そのまま空気を入れて走ったら、すぐに穴が広がりまたパンクします。
で、当然チューブ交換となります。
お客さんにそのことを伝えると、急いでるんだから補修でいい!と、キレ気味。
でもスライム入れちゃったでしょ?あれ入れちゃうと補修できないんですよ、と、こちらも軽く逆ギレぎみに説得して、結局チューブ交換しました。
ようするに、パンク防止剤を使うと、補修ができなくなりますよ、さらにバイクショップに嫌われますよ、ってことです。