今回は前回の続きです。
「エンジンの基本的な仕組み、というかサイクル。
コレを覚えておくと、トラブルのとき役に立つかもしれませんね。
じゃあ、それはまた、次回ということで。」
なーんて書いちゃったので、一応。
さて。
エンジンの基本的な仕組み、というかサイクル。
コレ意外とシンプル。
エンジンが動くために、4つの動作を繰りかえしています。
それが、
吸気→圧縮→点火(爆発)→排気。
吸気とは、ガソリンと空気(酸素)が絶妙な配分で混ざった混合気がエンジン内に入ることです。
霧吹きをイメージしてね。

圧縮とは、エンジン内に入った混合気が、エンジンのピストンによって、ギュ---ッと圧縮されること。
コレで爆発しやすくします。
点火(爆発)とは、圧縮された混合気に、点火プラグでバチバチっと着火させ、爆発させることです。
コレがエンジンの動力(回転力)になるわけです。はい。
排気とは、爆発したあとの混合気(いわゆる燃えカス・二酸化炭素ともいう)をエンジン内から排出させることです。
エンジンが動くっていうことは、この4つのサイクルの繰り返しがあるからこそなんですね。(かなり簡単に説明してるので、詳しい方が見たらオイオイと思われるかもですが、スルーしてください。)
だから、エンジンが動かないということは、このサイクルがどこかで止まっちゃってるってこと。
んで。
たとえば、吸気系のトラブルでいえば・・・。
エアクリーナーが汚れて、詰まったりすると、ガソリンと空気の絶妙なバランスが崩れちゃう。
そうなると、混合気は濃くなって、プラグがカブっちゃう原因に。
逆に、エアクリーナーのフィルターが破れたり取れちゃったりすると、
ガソリンより空気の比率が多くなっちゃう。
結果的に、混合気は薄くなっちゃって、エンジンの焼きつきの原因になります。
あるいは、ガソリンタンクに水が入っちゃったら、
油より重い水が最初にエンジンに送り込まれちゃうんで、燃焼しませんよね。
水は燃えませんから。
(油より水のほうが重いってのは、たぶん小学校で習ったよね?)
ガソリンエンジンに灯油や軽油を入れちゃうと、
ガソリンと灯油・軽油では、空気の混合気とは爆発力が全然違うので、
当然エンジンはかかりません。
ほかにも・・・。
エンジンに混合気を送り込むキャブレター内の空気や
燃料の通り道(これがものスゴくほそいんです)に、
ごみやサビ、腐ったガソリンの結晶などで詰まると、
エンジンに混合気を送りこめないからエンジンはかかんないし。
原付にハイオクガソリンなんかを入れちゃうと、
これまた燃焼効率がレギュラーと違うので、トラブルの原因になります。
・・・とまあ、吸気のトラブルだけでも、これだけトラブルの種類があるわけです。
いや、もっとあるかな?
まあ、全部あげたらキリがないからね。
もし、あなたのバイクにエンジントラブルが起きた場合、
吸気、圧縮、点火、排気
のどこかに必ず原因があるはずなワケ。
なので、ソコからさらに、何が原因なのかを突き止めればいいのです。
今回はなんだか小難しい話に感じたかもしれないね。
でもまあ、そんなにムツカシク考えなくてもいいっすよ。
要は、エンジンなんて以外と単純な仕組みで動いてるんだってこと。
で、その仕組みだけ覚えておけば、トラブったときにちょっとしたヒントになるよってことです。
んじゃ、またね☆
あ、これマンガだから、読みやすいよ。



